一人カフェ

「会社って、就業規則違反するとクビなのね。」

本当にあった?怖い話シリーズをスタートします!!

突然ではございますが、世間話のカテゴリーで新しいシリーズを始めることにしました。

やらかしちゃった人の怖いお話をお届けしていきたいと思います。

団体、個人名などはすべて架空とさせていただきます。

 

 たかしくん(仮名) 28歳 男性 会社員 の場合

          

たかしくんは、上場企業の部品メーカーで営業をしています。

給与は、手取りとなると27万円ほどです。

とある3連休に予定がなかったことから、アルバイトをすることにしました。

普段の仕事とは全く違う職種をやってみようということで、自宅近くのバーでバーテンをすることにしました。オーナーが知り合いで、3連休に休むバイトのピンチヒッターということです。

 

昨今の働き方改革ということで副業を容認している企業も増えています。

連休中など休みは、社員の自己判断に任せて自分の能力を他分野で発揮して報酬ももらってもいいということなのですが、たかしくんは問題がありました。

そもそもたかしくんが在籍している企業では、副業が禁止されていたのです。

就業規則において、副業は禁止となっていて、懲戒事項において、副業したことが判明した場合は、懲戒免職とするとなっていたのです。

 

しかし、たかしくんは、この条項を軽くみていました。

なぜなら職場の先輩、同僚などもバイトをしている人が存在したからです。

就業規則なんてあってないようなものだよね。

という気持ちだったのです。

 

3連休の間、たかしくんは、自宅近くのバーで18時から24時までバーテンとして働きました。報酬は、時給1800円×4時間×3日間=21,600円となりました。

この3日間の間、かなりのハードワークでしたが、飲みの席ですから結構楽しくお仕事をすることができました。

たかしくんは、いわゆるイケメンの部類に入る方なので、お客さんからの評判も上々でした。一緒に写真をとっていう女性客にも嫌な顔せずに対応していました。

 

 不運は連鎖するんですね。

問題が起こったのは、連休あけのことです。たかしくんは、連休バイトで少し疲れてしまって、連休明けは出社したのですが、連休明け2日目にインフルエンザとなり5日間も会社を休んでしまったのです。

社員であれば有休も使えますし、病欠なら有給のところは多くあります。

欠勤扱いにはならず給与は全額もらえたのですが、問題はその前の3連休にバイトをしていたことが人事にばれてしまったのです。

 

なぜバレってしまったのでしょうか?

 

それはバーの女性客が自分のInstagramに、たかしくんと撮った写真を掲載してしまったのです。

その写真をみた社員が人事にチクったということですね。

バーテンとなっているけど、これ営業部のたかしくんじゃないの?とういことです。

SNSの拡散力は強力ですからね、気をつけたいものです。

 

人事部は、この事態を重く見て、たかしくんに面談を行いました。

本来なら、始末書を作成させて、訓戒という処分もあるのですが、5日間の病欠の間に、たかしくん担当の取引先において材料が搬入されずに製造ラインが一時止まってしまったという事態が起こりました。

たかし君の代理で対応した後輩社員が発注数を少なくするというミスをしてしまったことが原因です。

 その製造ラインが止まったことによる損失は、3500万となってしまいました。

 

 材料が入らないことには製造ラインって止まってしまうんですね。

怖いですね。恐ろしいですね~。(稲川淳二恐怖の現場の語り口で)

 

バーでのバイト代は、3日間で2万円あまり。

しかし、病院での治療費は検査代なども含めて6000円もかかっています。

その上、取引先は、たかしくんの会社に3500万円の損害賠償請求を通告してきました。

 

人事部長との面談が始まり、まず部長が口を開きました。

「うちの就業規則で、副業禁止となっているよね。なぜだかわかる?うちの業務においてミスは許されない。

ミスをせずに仕事をしようと思ったら、ストイックなくらいの自己管理が必要だよね。

だから副業などはできないということで、禁止にしている。

今の時代にそぐわないかもしれないと改定を何度か検討したけど、やはり禁止ということを決定しているのだよ。

今回のことで、私たちもやはり休業日での副業は難しいということがよくわかったよ。」

 

たかしくんは、うつむいたままか細い声で

「でも、他の社員もバイトくらいやっています。」

押し出すようにつぶやきました。

 

「聞き捨てならないことだけど、それらの社員がバイトした証拠がないんだよね。

君の場合は、SNS上で働いていることが掲載されている。

あの店のオーナーにもこちから確認させてもらっているし、何より会社に大きな損害を与えてしまっているよね。

君の社会人の人生はまだまだこれからだけど、わが社の就業規則に則り懲戒解雇ということになります。」

部長は静かに言い放ちました。

 たかしくんは、会社を解雇され、退職金はなし、社内預金も差し押さえられました。

会社はたかしくんに懲戒解雇と損害賠償請求も行ったからです。

 今後のたかしくんは、再就職も難しくなります。

せっかくキャリアを積んだ同業界での再就職は不可能ということになりました。

はたして、たかしくんは何がしたかったのでしょうか?

  

たかし君のやらかしポイント→

自社の就業規則を軽く見ていた!!

 

うさこの老婆心:

就職したら、自社の就業規則は隅々まで確認しておきましょうね!!

そして高度な知識と体力のいる会社では自己管理が必須っす!!

 

 

ABOUT ME
うさ子
うさ子
美味しいものを作ること、食べることが大好きです。 転勤族の妻として人生の大半を過ごしてきました。 知らない土地での孤独感を、孤高に変えて生きてきました(大げさな) 簡単に美味しく、幸せになれるお料理やライフスタイルのレシピをご紹介していきます。