一人カフェ

「この愛、貫きたい!!だって純愛だから!」

 

世間話のカテゴリーで新シリーズ、2回目っす!!

さてさて、今回も本当にあった?怖い話シリーズをお届けします。

団体、個人名などはすべて架空とさせていただきます。

 

ほなみちゃん(仮名) 女性 34歳の場合

 

 

ほなみちゃんは、医療系大学の看護科を卒業して、キャリア11年目のベテラン看護師です。

「必要な知識は、日常業務や最新の医療関係の書籍から吸収していきたいと思っています。」

このようなセリフを自然に吐き出す、謙虚でストイックな女性です。

言葉通り、ほなみちゃんは病院がお休みの日も、

自宅で勉強、また難病に関するシンポジウムに出向いて最新の知識を吸収することを怠りません。

 

そして几帳面な性格、ただその反面、思い込んだら一直線、融通が利かないところもあります。

長所があれば、短所があるのが人間です。

 

そんな堅物なほなみちゃんが恋に落ちました。相手は職場のドクターです。

看護師とドクター、ベタな出会いです。

 

この出会いには問題がありました。

 

なぜなら、ドクターは既婚者だったのです。

ほなみちゃんと付き合いが始まった時には、すでに奥さんと別居して1年がたっていたのですが、まだ籍は入ったままです。

 

非常に面倒くさい状態での恋愛スタートでした。

 

「もう、嫁とは一緒に暮らしていないし、すっかり終わっている。

元嫁と離婚の話し合いを持つたびに、もう結婚はうんざり、女性恐怖症になりそうだった。

でもほなみちゃんに出会って、女性をすべてひとくくりにしてはいけないって思った。

優しくて賢い女性もいるんだなって思ったんだよ。僕はほなみちゃんとやり直したい」

 

 ほなみちゃんはこういわれて、この人、私がいなきゃダメなんじゃない?

許されない恋愛ほど純愛だわ。と勝手に自分の世界をつくってしまいました。

 

その世界は不倫泥沼地獄へと繋がっていました。

 

 

ほなみちゃんのお相手のセリフをおさらいしてみましょう。

 

もう、嫁とは暮らしていない→別居状態であることを自己申告

すっかり終わっている→これも自己申告

元嫁→戸籍上はまだ嫁だよ!

もう結婚はうんざり→嫁もそう思っているだろうな

女性恐怖症→オマエが怖い

女性をひとくくりにしていた→女性をモノ扱いするな!

ひとくくりにしていいのは、葉物野菜、焚き木、古新聞、軍手とかだよ!

優しくて賢い女性→自分にとって都合の良い女性

ほなみちゃんとやり直したい→俺の身の回りの世話がんばって!

 

きっちりと元嫁と話をつけず、離婚もしておらず。

そのような中途半端な状態で次の女性に手を出す男。

すなわち「自己中心的な男」だということがおわかりいただけるのではないでしょうか。

 

 こう断言するには根拠があります。

 

私は、大学を卒業して、総合法律事務所というジャンルの職場に就職しました。

弁護士の秘書などを担当していたのですが、

私が初めて担当した弁護士さんは離婚、不倫、結婚詐欺などなど男女のトラブル回避・処理の専門家でした。

男女関係のエキスパートと申し上げてもよかったかもしれない。

だから、私もいろんな男女を見てきました。

 

とにかく、男女ってラブラブの時は二人きりの世界になりたがるのに、

トラブって、もめると途端にドロドロしてきて、そんでもって当人同士で話がつかなくなると、

他人を巻き込もうとするんですよね。金(弁護士費用)払ってでも頼ってくるんです。

 

 愛し合っていた?お二人ですよね?

あの仕事をしていた時、何度もこの疑問が沸き上がってきましたよ。

 

不倫の代償として損害賠償請求されたと相談する方の共通点は、

既婚者である相手から大体、上記のようなセリフ言われて、口説かれているんです。

 

今の嫁と比べて、優しい、賢い、可愛い!

不倫ゲス男って、全て嫁基準!ここに気づいてほしいわ。

 

最初から誰かと比べながら恋愛する人って、自己中です。

過去の恋人、配偶者と新しく出会った人を比べるのってあまりにも無粋(ぶすい)というもの。

 

自己中で無粋な人との恋愛ほども楽しくないものはないよね~。

全く人の気持ちを理解していなから、会話もすごくつまんないの。

 

さて、本題に戻ります。

 

 突然やってきた恐ろしい着信

 

 

ほなみちゃんの自己中、無粋男との恋愛は、二人きりの世界のままにはいきませんでした。

ある日、見覚えのない電話番号から、ほなみちゃんのスマホに着信がありました。

 

誰だろうと思って、電話をとると

「初めまして、私、○○の妻です」

○○は、自己中男の名前です。

ほなみちゃんは、驚いて絶句していました。

いつかはこんな日が来るのかも、と予感はしていたけど、やっぱり実際に妻からの電話がかかってきてしまった・・・。

 

「ほなみさんですよね、私、あなたと主人が付き合っていることを知っています。

興信所に依頼して、お二人がいるところ、私たちの部屋からでてくる写真、あなたの部屋で泊まった日などの写真を入手しました。」

言い逃れなどさせない!という強い口調でまくしたてられたのです。

 

ここで、ほなみちゃんは、妻の発言で、ちょっと気になることがありました。

 

『私たちの部屋・・・?』

 

「あの、別居中ですよね。離婚に向けての話し合いをされていると聞いたのですが。

婚姻関係が破綻していたら不倫にはならないのではないでしょうか。」

とはるみちゃんは聞いてみました。

 

すると自己中男の妻の

「ふふふ」と不敵な笑い声が電話口から聞こえてきます。

 

 「主人が何いったかは知らないけど・・・・。

時々、親の介護があるので、実家に帰ることはありますよ。

だから家を空けることはありますが、別居しているわけでもありません。

それは夫婦ですから、喧嘩もすることもあります。

離婚だ!って言われることもありますし、私も言っちゃうことありますけどぉ・・・。

私たち離婚していませんし、離婚するつもりもありません。」

 

まさに、青天の霹靂、はぁ?という言葉しかほなみちゃんには浮かんできません。

 

「弁護士名で、あなたの自宅に内容証明をおくります。

今回の不法行為の慰謝料としてとして500万円請求しますね」

そういうと自己中男妻は、一方的に電話を切ったのです。

 

すぐにほなみちゃんは、自己中男に相談します。それはそうですよね。

すると、男は

「ごめん、君に迷惑をかけてしまった。本当に申し訳ない。慰謝料は僕が払うよ」

と涙ながらに言いました。

 

そして、こう付け加えました。

「これで本当に踏ん切りがついた。これであいつとも離婚できるよ」

 

この場に私がいたら、おい!まだ踏ん切りついてなかったのかよ?!と怒鳴るところですが、

 

優しいほなみちゃんは、

「私と付き合ったばかりにあなたにつらい思いをさせてしまったようね。無理しないでね。」

と泣きながら自己中男の胸に顔をうずめていました。

 

「やっぱり、君しかいないよ!ほなみ、離さない!!」

彼を信じてよかった。彼は私を愛してくれているとほなみちゃんは実感したのです。

 めでたし、めでたし。

 

いやいや、これで話は終わっていません!

 どうなったかというと、結論から申し上げれば男が逃げました。

 だって自己中だもーん。

 

慰謝料は僕が払う発言はあったのですが、

請求先がほなみちゃんということなので、とりあえず立て替えてくれ(!)という話になり、

立て替えた途端に音信不通です。

 

その上、この自己中男、ちゃっかり転職していました。

今の世の中、ドクター不足ですからね、転職先はいくらでもあります。

 ほなみちゃんも弁護士に相談したのですが、婚姻関係が破綻していることを証明するのはとても難しいのです。

ですから一方が破綻していると主張しても、もう一方が認めなければ破綻したことにはならず、離婚も成立しないんですよね。

 

 犯罪のにおいがプンプンするぜ

 

 

私は、この一件は、美人局(つつもたせ)なのでは?と考えています。

貯金がありそうな専門職の女性から、慰謝料を引き出すという算段です。

この夫婦、他に余罪がありそうです。

 

だまされたとしても、ほなみちゃんにも間違っている点、そして油断はありました。

その結果、高い授業料を払う羽目になってしまったのです。

 

ほなみちゃんのやらかしポイント→

既婚者との恋愛は、人の道に外れていることを認識していなかった。

その代償も大きなものであることも。

 

うさこの老婆心:

いつもあなたと誰かを比べている、自己中人間を恋人にしてはいけない!

仕事ができて、美人ほど狙われちゃうよ。

なぜなら、完璧に見える人ほど、心は子犬のように震えている場合が多い。

自分の事しか考えてない悪者は、それをきっちり見抜いているのさ。

 

 

ABOUT ME
うさ子
うさ子
美味しいものを作ること、食べることが大好きです。 転勤族の妻として人生の大半を過ごしてきました。 知らない土地での孤独感を、孤高に変えて生きてきました(大げさな) 簡単に美味しく、幸せになれるお料理やライフスタイルのレシピをご紹介していきます。