お受験事情

予備校講師からみた最新の大学受験事情

予備校で現国の講師と翻訳家として活躍されているmomokanさんに、大学受験について記事を書いていただきました。

リライトせずに全文を掲載しておきます。

最新の大学入試傾向について

最近の大学入試は、分量が増えたという感想を持ちたくなるスタイルのものが多くなりました。問題文で読むべき日本語や英語の分量が多かったり、やるべき計算量が多かったりなどです。

試験時間は前々から比べてそこまでは大きな変化はない中で、ぎゅうぎゅう詰めに作られている問題を解く、といった感じがしますね。

しかし、ではこれは大学入試自体のレベルが難化しているということかと言うと、そうでもありません。

問題の難易度という観点では、全体を通して見れば従来と比べそんなには変わっていないのです。

それより、国語力、とりわけ文章の読解力を重視するとか、単純暗記の力より教わったことの意味を理解し、それを使って思考したり応用を利かせたりする問題を解ける力を見るとかいう考えが反映されていて、試験問題の出題の方向性に関して、いわば原点回帰のような傾向が見て取れます。

原点回帰というのも、国語の力を大切にしながら、考える力や発想する力などを発揮することの重要性は、長らく叫ばれており、実際のところずっと日本の勉強の基本だったからです。

近頃では、効率のよい学習の仕方や、いい教材が発展してきて、気軽にそれらに触れられる機会は増えてきました。

それなので、学校の他でもちょっと真面目に努力しようとしてみれば、元々勉強はそこまで得意でないという人も、たとえその塾通い等が短時間の機会であっても、案外きちんと質のよい力をつけられ効果が出ることでしょう。

そのため、今の受験生としてちゃんと頑張っていたということであれば、入試の日を迎える頃には結構しっかり対策を講じられていることになっていると思います。

それなので試験時間中にこなすべきことの分量が増えたからと、案外今の受験生層と昔の受験生層の間で、大学入試の解きごたえの程度の実感には、大差はないほどであると言えるかもしれません。

しかしそれゆえに、自宅近くなど自分の動ける範囲内には塾がないなどで、最新のいい勉強方法に触れられない状況下だと、入試にパスする大変さは上がってきてしまうでしょう。
大学受験に強い!オンライン家庭教師

問題の難易度のレベルは全般的に昔と変わらず、しかし作業分量だけはプラスアルファがあるような状態なので、どうしても最後まで解き切れないなどあって、合格点に届きづらくなるのです。

やはり、入試までにやるべき内容を完全に習得することは、出来得る限り達成しておきたいものです。

そんなことをお悩みの場合には、家庭教師はやっぱりおすすめです。

自宅にいながら教えてもらえますので、近くにいい塾が見つからないとか、通うことというのが大変とかいった場合には、これが勉強の手助けになります。

インターネット家庭教師の活用法

またその中でも特にインターネット家庭教師は、家庭教師の機会も自分の生活の行動範囲内で見当たらない時にも活用出来て、とてもいいと思います。

ネットさえつながればいつでも塾予備校通いのような勉強のパフォーマンスを手に入れられます。

自分の住んでいる県にいる先生だけでなく、離れた県の先生に見てもらうことも出来てしまいます。

入試対策のため勉強するにあたって、やはりまず教科書の内容を万遍なく、とりこぼしなくさらい終わるといったことが理想的ですが、上で述べてきたような大学入試の最近の傾向に特に対策するなら、その上で出て来る、「この問いと言ったらこれ」というような、典型的な解法の習得までやっておきたいところです。

計算を楽にしてくれる公式や、この題材ならとにかくまずはこの解法、という知識は、問題を時短の方針で解くために欠かせないものです。

最近の分量増大傾向の入試は、これらのような解き方も既に習得必須のものと捉えて対策していくのが相応しいような作りですから、頑張って少しでも多く身に着けようと心掛けておくといいはずです。

それなので、家庭教師を頼む時に、目的が単に学校の内容補習でなく既に大学入試対策ということでしたら、典型問題の解き方については習いたいということをお願いしてみるといいと思います。

インターネット家庭教師に申し込みをする時も、同様のことは相性がいいでしょう。

子供との相性を考えた講師選びができる!

オンライン上でやりとりするなら、今は書画カメラというものもありますが、そのようなアイテムが揃わない状況下だと普通の勉強スタイル時と比べ、手元を映す際などに少しの作業ハンデが感じられたりします。

しかしその際も典型問題というテーマを次々終わらしていくということが出来れば、毎時間一定の達成感を味わえる、やっていて気分もすっきりする効率のいい時間の使い方になると思います。

典型問題の解法などは、まずそれだけ身に着けられたという段階でも既に結構試験本番でいい得点が取れそうな気持ちがするものですが、最近ではやはり、それだけばかりが出てくれるというわけでもありません。

当日、結局は見慣れない問題ばかり出てとてもハードに感じた、ということもあり得ます。

でもその時は習得してきたそれらの知識を使い、応用を利かせて頑張って得点を積み上げましょう。